内視鏡検査 |
鼻から | 口から | |
カメラの太さ | 5-6mm | 9-10mm |
特徴 | 前処置にやや時間がかかる 嘔吐反射が少ない 検査中に会話が可能 鼻腔が狭い人は困難 |
前処置が簡便 精密な診断や処置が可能 |
起こりうる事象 | 鼻痛、鼻血 | 嘔吐反射、喉の閉塞感 |
画質・操作性 | 良 | 優良 |
当科では細径スコープ、拡大機能付きスコープ、治療用スコープなど様々な種類の胃カメラをそれぞれの検査目的に合わせて使い分けします。また、内視鏡機器は最新の光デジタル技術(Narrow Band imaging:NBI, Linked Color Imaging:LCI, Blue Light Imaging:BLI)のほか人工知能(AI)搭載機種も保有しております。
◇健診胃カメラに力を入れています
健診胃カメラの主な目的のひとつに早期胃癌の発見があります。特にピロリ菌による胃炎を起こしている方、または過去にピロリ菌に感染したことのある方は胃癌の発生に注意が必要です。しかし、早期胃癌は胃炎に紛れて存在し、発見が難しい場合が多くあります。当科では熟練した内視鏡医が検査を担当し、人工知能(AI)によるサポート機能を駆使しながら見落としのない検査を心がけています。
これからは予防医学の時代。早期発見、早期治療が健康維持の秘訣です。
◇希望者は検査入院が可能です
大腸カメラでは、便を洗い流すために前処置が必要になります。具体的には、前夜に下剤を内服して頂き、さらに当日の検査前に2時間以上かけて専用下剤(水も併せて2L程度)を飲んでいただきます。その間は頻繁にトイレに通う必要があります。また、それでも便がきれいにならない場合は、追加の下剤を飲んでいただいたり、浣腸をかけたりする必要があります。
前処置に不安のある方、ご自宅が遠方の方など、当院では入院して大腸カメラを受けていただくことが可能です。病棟でスタッフのサポートのもと、ゆったり安心して前処置を行うことができます。
検査前日から入院していただき、検査翌日に退院される2泊3日が原則となりますが、希望される方は1泊2日に短縮することも可能です(大きなポリープを切除する場合は短縮が困難な場合もあります)。
入院適応や日数、前処置については、個々の事情、ご年齢や併存疾患などにより臨機応変に対応いたします。詳細は外来受診時にお尋ねください。
◇即日ポリープ切除することも可能です
大腸ポリープは大きくなると癌化することがあり、『大腸ポリープをすべて切除することで大腸癌を減らすことができる』ことは世界の常識になっています。とはいえ、ポリペクトミー/EMR(下記参照)には、出血や穿孔(腸に穴があくこと)の危険があるため、慎重に治療を行う必要があります。
当院では、高周波電流を使用しない切除法(コールドポリペクトミー)を活用することにより、ポリープを即日切除することも可能です。
【当院のポリープ治療方針】
◇安心して検査を受けられる環境を整えています。
当科では軟らかく細いスコープも保有しており安心して検査を受けて頂けます。
また、ポリープ発見をサポートするAIを導入しています(AIサポートによってポリープ検出能が高まるとされています)。